医師470名に「医療DX」に関するアンケート調査を実施

医療人材総合サービス、事業場向け産業保健支援を提供する株式会社エムステージ(東京都品川区、代表取締役:杉田雄二)は、エムステージが運営する『エムステージエージェント』の登録医師のうち470名に「医療DX」に関するアンケート調査を実施しました。2026年度の診療報酬改定において医療DXが中核に据えられるなか、現場ではデジタルツールの導入によって「時短」は進むものの、約8割の医師が「患者と向き合う時間は増えていない」実態が明らかになりました。

タイトルを示す画像

◼︎調査背景

医師の持続可能な働き方を支える上で、「医療DXの推進」は重要な役割を担っています。2026年度の診療報酬改定においても、医療DXは中核に据えられ、関連加算の大幅な再編・強化が予定されています。こうした背景を受け、医療現場におけるDXの推進状況と、医師がDXに求める本質的なニーズを明らかにするためアンケート調査を実施しました。

◼︎調査結果のサマリー

⚪︎「時短」が「対話」につながらないDXの壁
事務作業が減った医師は半数に上るが、患者と向き合う時間が増えた医師は約2割にとどまる。
⚪︎DXの本質は「医師からの業務移譲」にあり
約4割の医師が、DXに「医師でなくてもできる業務」を切り離す役割を求めている。
⚪︎「専門業務に専念できる環境」が採用の鍵、約9割の医師が転職時に重視
本来の業務に専念できる環境があるかは、今や医師の採用・定着における決定打に。

◼︎医療DXの実態

1. DXの恩恵わずか1割、現場の半数は「未だ進展なし」
勤務先で医療DXが「十分に進んでおり、恩恵を感じる」と回答した医師は1割にとどまりました。約半数の医師が「ほとんど進んでいない」「全く進んでいない」と回答し、インフラ整備の遅れが浮き彫りとなる結果になりました。

質問「勤務先において、医療DXはどの程度進んでいると感じますか。」のアンケート結果

2. ツール導入の効果は二極化、半数以上が「事務作業の短縮」を実感
デジタルツールの導入により、働きやすさが「非常に向上した」「やや向上した」と回答した医師は約6割に上りました。事務作業の所要時間についても約半数が「大幅に短縮された」「やや短縮された」と回答しました。一方で、残る半数はデジタルツールの導入による効果を実感できていないという二極化の実態が浮き彫りとなりました。

質問「デジタルツールの導入により、診察現場での働きやすさはどう変化しましたか。」と「デジタルツールの導入により、事務作業の所要時間はどう変化しましたか。」のアンケート結果

どちらもDX導入が「十分に進んでいる」「導入されているが、使いこなせていない」「導入が始まったばかり」と回答した方のみに質問

3. 「時短」が「対話」につながらない、患者と向き合う時間増は約2割
デジタルツールの導入により、診療中に患者と向き合う時間が「大幅に増加した」「やや増加した」と回答した医師は約2割にとどまりました。ツールの導入だけでは、患者と向き合う時間の創出に直結しにくい構造的課題が示唆されました。

質問「デジタルツールの導入により、診療中に「患者と向き合う時間」はどう変化しましたか。」のアンケート結果

DX導入が「十分に進んでいる」「導入されているが、使いこなせていない」「導入が始まったばかり」と回答した方のみに質問

◼︎医療DXへの期待と課題

4. 創出された時間は「自身の休息」へ。次いで「研鑽」と「対話」を志向
デジタル活用等により創出された時間の使い道について希望を尋ねたところ、「自身の休息・メンタルケア」が最多となりました。次いで「診断の検討や、最新の医学知識の学習」「患者との対話時間の延長」が続き、余力さえあればより良い医療へ充てたいという医師の志が伺えます。

質問「デジタル活用等により事務作業が大幅に削減されたら、空いた時間を何に充てたいですか。」のアンケート結果

5. DXの本質は「医師でなくてもできる業務」のデジタル移譲
DXが解決すべき本質的な課題として約4割の医師が「医師でなくてもできる業務のデジタル移譲」と回答しました。単なるIT化ではなく、医師を事務作業から「隔離」させる仕組みが求められています。

質問「日本の医療の「持続可能性」を高めるために、DXが解決すべき最も本質的な課題は何だと思いますか。」のアンケート結果

6. 2026年度診療報酬改定による「専門業務への専念」に約6割が期待
2026年度診療報酬改定によるDX推進が、医師の「本来の専門業務」への専念に「非常に良い影響を与える」「やや良い影響を与える」と回答した医師は約6割に上りました。半数以上が、制度改定による環境改善に期待を寄せていることが明らかになりました。

質問「2026年度診療報酬改定によるDX推進は、医師が本来の専門業務に専念できる環境づくりに対し、どのような影響を与えると思いますか。」のアンケート結果

◼︎組織の環境情勢と転職

7. 転職先検討時、約9割が「専門業務に専念できる環境」を重視
転職先を検討する際、約9割の医師が「本来の業務に専念できる環境」が整っているかを重視すると回答しました。医師の採用・定着において、環境整備は不可欠な要素となっています。

質問「 転職を検討する際、その病院が医師が本来の業務に専念できる環境を整えているかを、重視しますか。」のアンケート結果

◼︎アンケート調査概要

・「医療DX」に関するアンケート
・調査対象:株式会社エムステージが運営する『エムステージエージェント』に登録する会員医師
・調査日:2026年4月24日~5月6日
・調査方法:webアンケート
・有効回答数:470
※引用・転載時には「株式会社エムステージ」とクレジットを明記下さい。

◼︎『エムステージエージェント』について

延べ4万人以上の医師が登録する、医師向け転職求人サイト、アルバイト求人サイトを運営しています。多様な働き方を推進し、医師不足・医療従事者の過重労働などの課題解決をめざします。

エムステージエージェントのロゴ

https://mstage-agent.jp/

◼︎株式会社エムステージ

「すべては、持続可能な医療の未来をつくるために」をグループビジョンに、医療従事者のキャリア支援・医療機関向け採用支援と事業場向け産業保健サービスを提供しています。

<会社概要>
商 号:株式会社エムステージ https://www.mstage-corp.jp/
代表者:代表取締役 杉田 雄二
設 立:2003年 5月
所在地:〒141-6005 東京都品川区大崎2-1-1 ThinkPark Tower 5階
事業内容:医療人材総合サービス、事業場向け産業保健支援

本件に関するお問い合わせ先
エムステージグループ コーポレート広報
(TEL:03-6867-1170 MAIL:pr@mstage-corp.jp

【プレスリリース】医療DXダウンロード